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第712話

مؤلف: 宮サトリ
弥生があれこれと説明しても、瑛介は相変わらずの表情でじっとしていて、果たしてちゃんと聞いているのかどうかすら分からなかった。

「聞いてるの?」

瑛介はようやく目を上げた。

「......ああ」

もういいか。どう見ても彼はまともに聞いていないし、意識が朦朧としているようだった。

「中に入りなさい」

弥生は二歩ほど下がり、瑛介が入れるようスペースを空けた。

しかし瑛介は家の中を見つめたまま、なかなか足を踏み入れようとしない。

「何?入りたくないの?それなら......」

最後まで言い終わらないうちに、瑛介は一歩踏み出して家に入った。

彼が中に入ると、弥生はすぐに彼をリビングのソファに連れて行き、「ここに座って、動かないで」と言い残し、水を取りに行った。

「冷たい水がいい」

瑛介がふと呟いた。

「え?」弥生は聞き間違えたかと思った。「冷たい水が欲しいの?」

「できれば氷の入った水......なければ冷たいので」

「こんな真冬に......」

言いかけたところで、弥生はふと何かを思い出し、それ以上は何も言わずキッチンへ向かった。

冬場なので冷蔵庫に冷やした水は
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